炭酸ガスレーザー・コアの黒子(ほくろ)治療
前回、前々回から引き続き、名古屋講演についてお話します。今回は、最後のテーマとして炭酸ガスレーザー・コア(CO2RE)について解説します。
講演では、尋常性白斑のついてのコアの最新治療も発表しましたが、これはまた別の機会に述べたいと思います。
今回は、このレーザーを使った黒子(ほくろ)治療です。最初に断っておきたいのですが、現在美容目的での黒子の除去は原則行っておりません。しかし、悪性か良性かの診断は行っております。
下の動画の黒子治療は、このコアの特徴である直径0.5mmのドリリング蒸散です。徐々に直径を小さくしてお椀状にドリリング蒸散します。これが基本です。
大きな黒子は、まず大きな部分を切除してから、止血を行いながら表面を平にトリミングします。その後上の動画と同じようにお椀というか、お皿状に少し凹ましてドリリング蒸散します。
きれいに取れました
今回の講演で、「レーザーは、どれ位の大きさまでしますか?」という質問がありました。私は、どれほど大きくても黒子はレーザーで取ることにしています。講演のときは、質問内容を勘違いして答えていたようです。申し訳ありません
最近治療した患者さんを追加します。
後頭部のこんな大きな黒子(ほくろ)だと切除する医師もおられますが、私はレーザーを使います
3ヶ月後です。きれいに取れました赤みが残っていますが、いずれ消失します。
次の患者さんは、大きな病院の形成外科で治療を断られて(傷が残るからと)、当院を受診されました。点眼麻酔後に、眼球保護コンタクトを使用して切除しました。
術後2週間です。きれいにとれたでしょポイントは、瞼板をけっして傷つけないことです。
小さな黒子(ほくろ)の治療は簡単ですが、そこまでマンパワーがまわらないために、現在信頼できる皮膚外科医や形成外科医に紹介させていただいております
大きななものや治療困難例は、予約が約2ヶ月待ちで問題なければ当院で治療を行うことにしています。
切除するしないに関わらず、皮膚がんの専門医として黒子(ほくろ)の良性か悪性かの診断は正確に行わせて頂きます
(院長)