巻き爪(まきづめ)と陥入爪(かんにゅうそう)
今朝は、昨日からの雪が結構積もりました。その除雪で駐車場の一角に雪山ができました。かまくらができそうですねさらに、遊歩道もついでに除雪しました
今年から福井に来た女医さんが、この雪に驚いていましたが、こんなのはまだまだ序の口ですね
ところで昨日は、福井赤十字病院で陥入爪の手術(フェノール法)をしてきました。最近は、多い日で1日10人程度の陥入爪治療をしています。
陥入爪とは、爪が皮膚に食い込んで感染を起こして腫れてくる(←)病気ですほとんどのケースは「新開発の人工爪治療」で改善します
巻き爪とは違います。巻き爪は、のり巻きのように爪が巻いて締め付けられて痛みます。これは、マチワイヤーを使用したワイヤー法で治療します。
治療後2ヶ月です。巻き爪も陥入爪も治りましたね
この人工爪治療でも治療が難しい超重症の陥入爪では手術を行いますが、手術は第1選択ではありません[1]
なぜなら、術後数年(時に10年)で爪変形や爪異栄養症というトラブルが起こり得るからです。起こせば一生治りません
よって、手術は禁忌だ!などと過激なことを言う先生もおられるくらいです起こさないようにするテクニックがありますので、万が一手術となっても安心してください[1]
昨日は、若手の先生が見学に来ていたので、そのテクニックをレクチャーしましたただし現在のところ、重症の方でも「新開発の人工爪治療」でほぼ対応できます。手術となるケースは1/10に激減しました。
この人工爪治療に要する時間は数分ですので、受診当日にすぐできますよ陥入爪や巻き爪でお困りの方はぜひ受診してください。
(参考文献)
[1]西村陽一:皮膚科基本手技・小手術ハンドブック 陥入爪ーフェノール法
(院長)
巻き爪治療は、要予約です。