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2012年3月14日 (水)

アトピー性皮膚炎の発症は予防できるhappy01

久しぶりにアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の話題ですhappy01


今回は、こどものアトピーの発症を、外用治療(ぬり薬)により予防できるかもしれないというお話ですhappy01


最新の知見では、アトピーの主原因はアレルギーではなく皮膚バリアー機能異常(フィラグリン遺伝子の変異にあると考えられてきていますthink


皮膚バリアー機能異常による皮膚の乾燥やひび割れを放置しておくと、そこから食べ物のかすやハウスダストなどのアレルゲンがどんどん皮膚の中に入って、アトピーや食物アレルギー、ひいては喘息までも発症するという考えです(下図の右側)shock②③④
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Filaggrin01_2


食物アレルギーは、アトピーの原因ではなく結果であったということですconfident


よって、乳児期早期からの継続的な保湿・外用治療が、皮膚バリアー機能を改善させ、後のアトピーや食物アレルギーの発症を抑制する可能性が報告されてきていますhappy02


私の、少なくとも数千人以上の小児の乾燥肌やアトピーの経験からも同様の感想を持ちますconfident 恐らく、これは真実でしょうconfident


積極的に乾燥肌を治療している子供は、アトピーへの移行が少なく、食物アレルギーもあまり見かけません。


小児の乾燥肌は、継続して積極的に治療することが、アトピーにならない秘訣のようですwink


(参考文献)
①Palmer CNA, et al. : Nat Genet 2006;38:441-6.
②Komatsu N, et al. : Br J Dermatol 2005;153:274- 81.
③Eric L. Simpson, et al. :J Am Acad Dermatol 2010;63:587-93.
④秋山真志:日医雑誌 2010;138:2536-7


(院長)

〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605 
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