虫さされにご用心①〜ブヨ(ブユ)〜
梅雨の季節になり、虫の活動が活発になってきました。最近、ブヨ(ブユ、ブト)、毛虫、ムカデによる虫さされの患者さんが急増しています
今回は、ブヨによる虫さされをお話します。
ブヨは体長2~4mm程度の小型のハエのような吸血性の虫です。下の動画のように、渓流近くや山中などでよく見かけます。
この動画(英語ですが)で大きさがわかると思います。ブヨの被害は世界共通なのですね。でもそのために殺虫剤を川にながすというのはいただけませんね アメリカらしいというか・・・・。
露出部、特にスネを中心に刺され赤く腫れて激しいかゆみを生じます。中には腫れて熱がでたりします。
下写真の子供のようにリンパ管炎(→)を起こすこともあります。これも熱が出ます。
安易な治療で症状を悪化させると、前回のブログで紹介したように慢性痒疹になって長期間持続します。
毎年、夏にさされて安易に市販薬ですまし、その冬に慢性痒疹になってくる患者さんが大勢います さされた場合は、すぐに皮膚科で治療してもらうことが大切です。
次回は、そろそろ増えはじめた毛虫皮膚炎のお話をしようと思います。
(院長)
*肌を露出しないこと以外に、これと言った予防法がないのがブヨの怖いところです。以前ブヨにきくという虫除け薬をぬって、死ぬ程さされた経験が私にはあります ハッカのにおいが苦手という噂がありますが定かではありません。良い方法がないから、殺虫剤を川に流す人もいるんですね