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2011年8月 1日 (月)

手足口病 大流行!shockshock

手足口病が全国的に大流行しています。手足口病は、エンテロウイルスによる夏風邪の一種で、主に手と足と口に発疹がでます。

実はすでに、日本臨床皮膚科医会雑誌4月号に夏の大流行を予測する記事が載っていました(赤下線部)。
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特徴としては、熱(無いこともある)などの感冒症状があり、それに伴って手足や口腔粘膜に紅斑〜小水疱が出現してきます。子供だけでなく、大人にもうつることがありますshock


典型的には、下の写真のように手と足の指紋に長軸をあわせた楕円形の水疱が特徴的です。
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ほとんどのケースが軽症で1〜2週間で自然に軽快しますが、今年は非典型的な皮疹を有する重症例が割と多いですねcoldsweats02 
こんなに激しい水疱の子供もいました。
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手足口病の治療上の注意点は2つ考えられます。
①エンテロウイルス71のように、髄膜炎や脳炎を併発するケースがあります。経過中に、「元気がない、頭痛、嘔吐、高熱が2日以上続く」などの症状があれば注意が必要です。幸いにして、今のところコクサッキーA6やA16が多いようです。

②今年の手足口病は症状が激しく、皮疹の二次感染(細菌感染)や、口腔粘膜症状の悪化からの経口摂取不良による脱水などが懸念されます。

予防には、便中へのウイルス排泄が長期につづくため、糞便の始末と手荒いの励行が最も大切ですconfident

手足を中心に発疹が出た場合は、すぐに皮膚科か小児科を受診しましょう。
(院長)

*上の2枚の臨床写真は、福井赤十字病院皮膚科 中川先生提供です。
*最近、爪に異常をきたす子供を見かけます。ほとんどが、手足口病発症後数週でなっています。『近年、コクサッキーA6ウイルスによる手足口病が発生した欧州では、治った数週間後につめが浮き上がってはがれたり変形したりする事例が報告されているという。感染研は日本でも今後、同様の症状がみられる可能性があるとしている。』という記事を見つけました。なるほど。

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