毛虫皮膚炎再び
台風が過ぎ去り、秋晴れの気持ちのよい日々が続いています
ところが、ここ最近毛虫による皮膚炎の被害が増加してきています。毛虫皮膚炎と言えば初夏に多い皮膚病なんですが、チャドクガのは秋にも出るんですよ
チャドクガは、ゴールデンウイーク頃に卵がふ化して毛虫となり、6、7月頃に羽化して蛾となります。これが卵を産んで、それがふ化して8月後半から9月ごろに毛虫になるというように二層性に出現してきます。
今年は、例年になくみごとに二層性にきているようですねチャドクガの毛虫は、椿やサザンカに好んで生息しますが、毒針毛という毒針(下写真、長さ0.1〜0.2mm)は、虫を離れて宙を舞いますし、葉っぱに付着していることもあるので毛虫をみなくても被害に会います
症状は、頚部や腕などの露出部に赤いぶつぶつ(紅色丘疹)がでます
そして、患部は徐々に広がって露出部以外に広がってきます
毛虫に触れたことがわかっていれば、掻かずに粘着テープなどで毒針毛を取り除き、流水で洗い流します。しかし、刺されたことすらわからないケースが多いので、上記のような皮疹がでればすぐに皮膚科を受診してください。
(院長)