2017年5月11日 (木)

粉瘤腫(表皮のう腫)の炎症症状

クリニック入口にある紅葉が、青々と生い茂っていますhappy02夏も近いなぁhappy01
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ところでここ最近、粉瘤腫(ふんりゅうしゅ、表皮のう腫)の患者さんが増えていますhappy02
 
 
多くの場合、赤く腫れて痛みを訴えられます。
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まだ波動(プニョプニョした感じsmile)が触れずに赤く腫れているだけの場合は、とりあえず痛み止めと抗生物質で様子をみることが多いですねcoldsweats01
 
しかし、大概うまくいかずに悪化していきますshock
 
この赤く腫れている部分をエコー(下写真)で見ると、囊腫(粉瘤腫の袋、黄色い点線)の一部が破れて内容物が飛び出し炎症を起こしているのが分かります(赤矢印)。
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赤く腫れている原因は、この飛び出した内容物による異物反応なのです。
 
では、この異物反応を簡単に素早く治療するにはどうすれば良いでしょうか?
 
切開排膿(切って膿を出す)をしたり、手術で嚢腫を摘出したりするのも1つの治療選択肢です。でも、簡単にとはいきませんが・・coldsweats01
 
もう一つの選択肢は、破れた箇所に少量の抗炎症剤を注射する方法です。
 
下写真は、この患者さんの注射後3日目です。発赤腫脹の改善とともに痛みは無くなったそうですgood
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多くのケースでは、翌日には炎症症状(発赤腫脹)が改善します。
 
その後は様子を見るなり、切除するなり等、治療方針を患者さんと相談します。
 
海外では、炎症除去にはこの注射が常識のようです。
 
この他にも治療のオプションは色々あります。粉瘤腫でお困りの方は、ご相談下さい。
 
(院長)
 
*すでに重症のため注射で治療できないケースもあります。特に、二次感染(細菌感染)を起こしている場合は手術が必要です。
 

2017年4月26日 (水)

5月の土曜日診療の応援医師

土曜日の午前診は、応援医師による2診体制で行っています。
 
5月の土曜日午前診の応援医師が決定しましたので掲示します。
 
5月 6日 登谷医師(女性医師)
5月13日 山下医師(女性医師)
5月20日 藤田医師
5月27日 八木医師
 
(院長)
 

2017年4月24日 (月)

アトピー性皮膚炎のTARCコントロール

今日は、良い天気でしたね〜sun 早く夏が来て欲しいなぁhappy01
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ところで本日は、アトピー性皮膚炎(以下アトピー)のプロアクティブ療法の経過をお話ししたいと思います。
 
今回はちょっと専門的すぎるかもsmile
 
4年前にこのブログで、アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法という題で2人の重症アトピー患者さんを紹介しました。
 
二人とも、その後も真面目に通院され、寛解状態(皮疹ほぼゼロ)をずっと維持されています。
 
血液データ(TARC, IgE)も非常に良好です。
 
症例1 10代女性 初診時のTARC(ターク)14146 Pg/ml、 IgE 12730 IU/ml ⇨現在 TARC 264 Pg/ml  IgE 2342 IU/ml
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症例2 20代男性 初診時のTARC(ターク)7755 Pg/ml、 IgE 7930 IU/ml
⇨現在 TARC 661 Pg/ml  IgE 1300 IU/ml 
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2人ともしっかり通院され、アトピー性皮膚炎克服に頑張っておられるのは嬉しい限りですhappy02
 
現在、外用は週1〜2回で、通院間隔は1ヶ月半〜2ヶ月程度です。再燃はほとんどありません。
 
両者とも高IgEが改善され、完全寛解(治癒)が期待できそうですね。現に、良好なコントロールから完全寛解に至ったケースを数多く経験していますgood
 
TARCを測定して、それを道標に治療方針を立てる。それをTARCコントロールと言います。
 
それを実践する外用療法がプロアクティブ療法なのです。
 
特に重症の患者さんにこそ行ってもらいたい治療ですねwink
 
(院長)
 
 
 
治療の具体的な方法は、過去のブログ『TARCを使用したアトピー性皮膚炎の治療』を参照してください。
 
*TARCは、正式にはタルクと読むらしいのですが、私は英語読みのタークに慣れてしまっているので。
 

2017年4月22日 (土)

にきび治療の進歩

にきび治療は、新薬が続々と開発され、近年急速に進歩しています.
 
特に、過酸化ベンゾイルとアダパレンの合剤であるエピデュオの効果には驚いでいますcoldsweats02
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なぜか過酸化ベンゾイルとアダパレンの併用より効果が高いのです。同じ内容のはずなんですが・・coldsweats01
 
もう、デュアック下写真)とエピデュオだけで、全ての重症度と病期をカバーできるのではないかと思うくらいですcoldsweats02
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10年前は、抗生剤しかなかったですからねweep
 
今や耐性菌の問題で、抗生剤のみの治療はできる限り避けなければいけません。
  
問題は、副作用の回避方法です(皮膚刺激症状が使用初期に出ます)。
 
この前の横浜東京の講演では、この点を強調しました。
 
7月に大阪で開催される第35回日本美容皮膚科学会総会でも講演(主にデュアックについて)を依頼されているので、ここでもこの話をしたいと思っていますhappy01
 
(院長)
 

2017年4月21日 (金)

Web(ウェブ)受付について

Web受付は、大変好評のようですhappy01
 
これは、当院職員が独自に作ってくれたシステムなんです。すごいでしょwink
 
ただし、以下2点を注意して下さい。
 
①これは、予約システムではありません。
予約と勘違いされている方がおられます。これは、単なる順番取りです。クリニックに来られたら実際に受付をしてください。
 
②Web受付済みでも、時間外に来院された場合はキャンセルとなります。
受付終了後に来院されて揉めるケースが結構あります。Web受付は仮の受付です。クリニックの受付は、午前は12時まで、午後は18時までです。受付時間までに来院して受付をして下さい。
 
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danger当院は、時間外に完全予約制で手術や自費診療を行っているため、特に②については受付職員に厳守するよう言っています。
 
(院長)
 

2017年4月17日 (月)

ブヨ(ブト)による虫刺されにご注意!

昨日は、良い天気sunでしたね〜happy01クリニックの周りの花壇も満開です。虫の活動が活発になってくるころですねshock
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案の定、本日はマダニブヨに刺された患者さんが大勢来られました。
 
特に、ブヨ(ブト)に刺された患者さんは注意が必要です。適当に治療すると、難治化して治らなくなりますよ(下写真)crying
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ですから、初期治療が非常に大切です。痒みが無くなったからと安易に治療を中断せず、皮疹がなくなるまで継続しましょうgood
 
内服と外用でも改善しない場合は、紫外線療法(ナローバンドUVB)がよく効きます。
 
ちょっと専門的ですが、紫外線療法のポイントは、広範囲をナローバンドUVBで照射し、難治な部位をターゲット型エキシマライトでカバーすることです。
 
ターゲット型エキシマライトの当て方にもポイントがあります。
 
詳しくは、日本皮膚科学会総会(パンフレット: ランチョンセミナー30で述べますねsmile
 
 
*紫外線療法の過去のブログ;紫外線療法
  
 
(院長)
 
*日本皮膚科学会総会の講演では、尋常性白斑、円形脱毛症、慢性痒疹などの疾患のエキシマライト治療について解説します。
 
 

2017年4月13日 (木)

桜の通り抜け

昨日は、大阪赤十字病院hospitalの出勤日でした。大阪はずっと雨だったらしいのですが、昨日の天気は良かったですねsun
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大阪赤十字病院hospitalへは、皮膚癌治療の勉強のために不定期に出勤しています。
 
ここの皮膚科は、京大関連病院の中では、皮膚癌治療件数が断トツなんです。 
 
勤務終了後に、みんなで造幣局の桜の通り抜けcherryblossomに行ってきました。
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まだ蕾の木も多くて、時期が少し早かったようですが、それでも十分綺麗でしたhappy02
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とにかくすごい人でしたねbearing
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最終のサンダーバードに乗って福井に帰ってきました。いつものごとく、車内では爆睡でしたsleepy
 
(院長)
 

2017年4月 5日 (水)

春近し

本日は、暖かい1日でしたsun クリニックのまわりの花壇も満開ですtulip 春近しといったところです。
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久々の休みで(といっても、3人ほど診察しましたが)、足羽川まで散歩をしました。
 
毎日、寝ても覚めても皮膚科診療のことばかり考えていたので、良い息抜きになりましたhappy01
 
でも結局歩きながら、新しい治療法をあれこれ思案していましたけどねsmile
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(院長)
 
 

2017年4月 3日 (月)

東京で講演

昨日は、東京プリンスホテルで開催されたエピデュオ・カンファレンスで講演をしてきましたhappy01
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講演内容は、ざ瘡(にきび)治療の新薬エピデュオについてです。講演後に多くの質問をいただき大変ありがたかったです(下写真)happy02
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私の他にも、海外からの招待演者による特別講演や、ざ瘡(にきび)治療で有名な先生方の講演があり、大変勉強になりました。
 
エピデュオは、もしかするとざ瘡(にきび)治療のブレイクスルーになるかもしれませんwink
 
これでようやく、一連の「出張」が終了しましたwobbly
 
次の講演は、6月に仙台で開催される第116回 日本皮膚科学会総会で行います。内容は、にきびではなく紫外線療法についてです。
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ちなみに、John Koo先生は日本語が堪能なので、日本語での講演になります。
 
(院長)
 
 

2017年3月25日 (土)

4月の土曜日診療の応援医師

土曜日の午前診は、応援医師による2診体制で行っています。
 
4月の土曜日午前診の応援医師が決定しましたので掲示します。
 
4月 1日 八木医師
4月 8日 藤田医師
4月15日 登谷医師 (女性医師)
4月22日 登谷医師 (女性医師)
 
(院長)
 

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