当院は、皮膚癌(がん)の早期発見に力を入れており、皮膚癌を疑って受診される患者さんがかなり多いですね。
(上写真:←基底細胞癌)
特にホクロの癌(悪性黒色腫、メラノーマ)の場合、昔は肉眼で疑って、危なそうだったら手術を勧めるというパターンでした。
しかし最近では、ダーモスコピー(下写真)によってかなり正確な診断ができるようになってきました。
下写真は、今年の夏に受診された患者さんの黒子(ほくろ)のダーモスコピー所見です。
中心に潰瘍(
⭐️)があり、その周囲に不規則な白い部分(blue-whitish veil:白矢印)があります。その他に、irregular black dotsや腫瘍辺縁にirregular pigment networkとregressionを思わせる所見(黒矢印)等々があり、
悪性黒色腫(メラノーマ)を強く疑わせる所見満載です
直ちに行った病理検査の結果は、やはり悪性黒色腫(メラノーマ)でした。
幸い他臓器への転移はなく、
センチネルリンパ節生検も陰性でした。あと数ヶ月ほっておいたら危なかったなぁ
ここ最近、
メラノーマやパジェット病、肉腫などの悪性腫瘍の若い患者さんが多いです。たまたまなんででしょうが、少し気になりますね
幸いどの患者さんも早期に治療が開始できてよかったです
気になる出来物や黒子がある場合は早めに受診してください。
ダーモスコピー検査は痛みがなく、数分で終わります。もちろん、保険適応ですよ
(院長)
*土曜日の午前診は、応援医師による2診体制で行っています。
12月の土曜日午前診の応援医師が決定しましたので掲示します。
12月 3日 応援なし
12月10日 登谷医師(女性医師)
12月17日 日本皮膚科学会京滋地方会出席のため全日休診
12月24日 藤田医師
12月17日(土)は
午前午後とも休診です。