粉瘤のメスによる手術
当院の手術の中で、黒子(ほくろ)に次いで多いのが粉瘤(ふんりゅう、or アテローマ、表皮嚢腫)です。
粉瘤の手術は大きく二つに分けられます。①くり抜き法 ②メスによる切除です。
くり抜き法は以前のブログ(http://clinic-n.mitelog.jp/blog/cat7205167/ )を参照してください。くり抜き法は、術創が小さくてよいのですが、腫瘍が大き過ぎるものや、腫瘍と皮下組織の癒着が強いものは不適です。
今回は、メスによる切除をご紹介します。
こんな大きな粉瘤は、くり抜き法では無理です。できないことはないんですが、取り残しや腫瘍が破けるリスクが高すぎます。
メスで切除しました。しかし、デカイ!皮膚をこのように紡錘形に切って腫瘍を切除します。この方は、首のシワの湾曲に合わせてやや三日月状に皮膚を切除しています(→)。
こんな手術も、昼休みにレーザー治療と一緒にやっています。休み時間が30分くらいしかないと、ほとんど休み無しで午後診に突入ですね
昨日、術後1ヶ月目の受診をされました。術創が、首のシワの湾曲によく合っているでしょ(→)数ヶ月後には、シワに馴染んでもっと綺麗になっていることでしょう。
メスによる切除術でも、できるかぎりキズが目立たないように工夫しています。①くり抜き法 ②メスによる切除の選択は、腫瘍の部位や大きさ、超音波検査の結果などで患者さん毎に判断して行っています。
(院長)