タイトケアとルーズケア
ここ数日、小児から大人までアトピー性皮膚炎の方が多く来院されていました。8割は完全寛解に至っている患者さんでしたね長期完全寛解から治療終了した方も数人いました
完全寛解している患者さんは、全員プロアクティブ治療です。これについては、以前のブログ(http://clinic-n.mitelog.jp/blog/2013/01/tarc-9633.html)を参照にし下さい。
下写真は、一昨日受診されたプロアクティブ治療中の患者さんの初診時(2013/02/19)のものです。TARC 4256 pg/mlでした。2−3年間ほどの脱ステロイドをして我慢できなくなり受診されました。
お肌はぼろぼろでドス黒くなっています2−3年もあれば、プロアクティブ治療で症状もなく脱ステロイドできていたんじゃないのってことで治療開始です
下写真は、2013/03/07でTARC 858 pg/mlとなり綺麗なお肌になりました。一昨日受診時はもっと綺麗になっており、外用剤の連日外用(毎日塗る)から隔日外用(一日おきに塗る)へと変更を指示しました。
症状もなく、受診間隔もこの辺りから3−4週間になるので、みなさんコンプライアンスが悪化しがちです。よって厳しく外用指導しました。このようにしっかりと管理してアトピーを克服していく治療をタイトケアと言います。
最近一番問題なのが、ブログを読んでプロアクティブ治療を希望される方が多いのですが、通っては来ないし、ぬり薬も調子が悪いときしか塗らない方が結構おられることです。
このようなルーズな治療をルーズケアと呼んでいます。こんなケアでは、徐々に悪化していくケースが多いのです
中には、注意すると怒る方がたまにおられます「じゃ、ルーズケアでいきますか?」というと「いやだ!」とごねる方も。もうすでにルーズなんですけどね・・・
それと、もの凄くルーズなのに「なかなかよくならない」と訴えられる方もたまにおられますこれはディフェリンのにきび治療でもたまにあることです
多少のルーズなら軽く注意するぐらいですが、目にあまる程のルーズな状態は厳しく注意しますのでご理解ください。あまり注意はしたくないので、あまりにルーズな状態の放置はご勘弁ください
(院長)
*小児については、母親がしっかりしているので、ほぼ100%タイトケアですが、成人はタイトケアと言える方は半分以下ですね。目に余るほどルーズな方は、極めて少ないのですが、最近徐々に増えて来ているのが気になります。
休診情報
*4月20日(土)は、研究会出席(東京)のため臨時休診.。4月19日(金)は午後5時まで受付です。
*日本皮膚科学会総会(横浜)のため、6月14日(金)午後(午前診察はあります)および6月15日(土)全日休診
ご迷惑をおかけします。