爪の周りが膿んで痛い!陥入爪(かんにゅうそう)
爪が膿んで痛くなる陥入爪の患者さんが増加しています
爪が皮膚に刺さる陥入爪と爪が巻く巻爪があります。
陥入爪の主な原因は、
爪の切り過ぎなどによる爪の形状変化に
運動などの物理的刺激が加わって発症します。
ですから治療は、爪の形状を治すことと安静です。
stage2(下写真)以上で
塗り薬と飲み薬のみで治ることはまずありません。
一時的に症状が和らぐことはありますが・・
病状のグレードは、軽症のstage1〜重症のstage5まであります。
stage3までなら保存的(手術せず)に治ります。
stage4以上でもできるだけ保存的に治療を行いますが、
難しいケースも多いです。
手術は、将来的に後遺症を残すケースが多いため、
できる限り避けたいところです。
しかし、手術せざる負えない場合は、
できるだけ後遺症を残さない方法を選択します[1]
しかし最近、stage4になってようやく来ました
という患者さんが多すぎて困っています
当院の保存的治療は、人工爪装着ですが、
1箇所1分以内で済みますから、
できるだけstage3以内で受診してくださいね
(参考文献)
[1] 西村陽一:皮膚科基本手技・小手術ハンドブック3章 陥入爪 フェノール法*
(院長)
*単にフェノール法が後遺症を起こさないわけではありません。教科書的に行えば、高率に後遺症が発生します。フェノールの圧抵方法と作用時間、爪甲切除の方法など後遺症を起こさない工夫があります。文献1には全てを書いていません。