カテゴリ「アトピー性皮膚炎」の72件の記事 Feed

2021年5月16日 (日)

アトピー性皮膚炎の講演 in 大阪

昨日も、アトピー性皮膚炎のWeb講演を行いました。
 
先週水曜日は北陸3県の医師が対象でしたが、
 
今回は大阪の医師向けの講演です。
913dc7744f104548914359f1bdca1ae9_1
 
土曜日の講演は、外来診療が終わるかどうかでいつもヒヤヒヤしますsweat01
 
先週土曜日の患者数が290人を超えていたので、
 
特に昨日は、講演に間に合うかどうかが心配でしたcoldsweats01
 
幸い先週より患者数が少なく、12時半過ぎに終了しましたhappy02
 
それでも200人オーバーでしたが・・coldsweats01
 
講演はというと、ハプニング多過ぎでかなり酷かったですねshock
 
もうちょっとしっかりして欲してほしかったなぁ・・weep
 
まあ愚痴はこの位にして、
 
7月に同じ内容のWeb全国講演を行うので
 
そこでリベンジしたいと思いますgood
 
座長をしていただいた戸田先生は、元京大講師の大先輩です。
 
戸田先生が、アトピー治療バイオの時代が到来し、
 
従来とは次元の違うレベルになっていくだろうと感想を述べられていました。
 
さらに将来、もっと早期からデュピクセントを使用できれば、
 
アトピー患者さんの病状を含めた
 
人生そのものが大きく変わる可能性があると、
 
そんな風な話もされていました。
 
まさにそこなんですよねwink
 
また、一緒に講演をされた北野病院部長の吉川先生の詳細な臨床データも大変勉強になりました。
 
講演は、するのも勉強ですが、間近で聴くのも大変勉強になります。
 
ただボーと聴講しているのとは集中力が段違いですからねwink
 
連休明けからの怒涛の外来と講演の連続ですごく疲れましたwobbly
 
でもこれから7月までこんな生活が続きそうですcrying
 
早くダイビングシーズンが来ないかなぁfishsmile
Img_1737
 
*上写真の赤いBCジャケットは私です。ギンガメアジに囲まれて楽しそうでしょhappy02
 
(院長)
 

2021年5月14日 (金)

アトピー性皮膚炎の講演 in 北陸

一昨日は、北陸アトピー性皮膚炎治療研究会で講演をしました。
 
北陸3県の開業医さん向けの講演です。
 
そして今回もWeb講演です。さらに師長とコラボです。
 
写真楽しそうですねsmile
06b00a3c1cb34c668408323aa27e0e3a
 
講演の中では、
 
アトピー性皮膚炎治療で中心となるプロアクティブ療法
 
今話題の生物学的製剤デュピクセント治療のお話をしました。
 
Web講演は、講演後のディスカッションがあまり盛り上がらないのですが、
 
今回は、活発な意見交換ができて楽しかったですhappy02
 
デュピクセントは、本当に素晴らしい薬です。
 
抜群の効果にも拘らず、大した副作用がない。
 
さらに止めた後のリバウンドもほとんどない。
 
理想的です。
 
今週末の大阪の講演でも同様のお話しをする予定です。
111
 
(院長)
 
*白崎医院院長 白崎先生、座長ありがとうございました。
 

2021年3月10日 (水)

デュピクセントと重症円形脱毛症

cherryblossomになり、徐々に暖かくなってきたので、
 
クリニックのトーマスマックナイトの絵を掛け替えましたhappy02
 
この絵を眺めていると、春の暖かい風が絵から吹き込んでくるようで気持ちが良くなりますhappy01
757fda727ac64c4d89d821878085080b_2 
新型コロナも、春になり減少してきましたhappy01
 
1月からこっそりPCR検査の感度を下げたcoldsweats02お陰ですかねsmile
 
私としては、Ct値をもう少し弄(いじ)って、
 
さらに感度を下げて欲しいところですが、
 
暖かくなればこのまま終息するでしょうhappy02
 
早く普通の生活に戻りたいですcoldsweats01
 
 
では本題のアトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントについてのお話です。
Photo
 
現在当院のデュピクセント投与患者さんは、70人になりました。
 
既に予約が10人近くあり、夏頃には100人を超えるでしょう(*)
 
どの方も重症のアトピー患者さんばかりですが、
 
全員が劇的に改善して肌が美しくなりshine
 
内服や外用剤の使用はほとんど必要なくなりましたhappy02
 
私の皮膚科医人生で、アトピーにこんなに安全でよく効く薬は初めてですhappy01
 
さらにこの薬の非常に優れた点は、
 
治療後のリバウンドがほとんどないことです。
 
それどころか、1年も使用すると、ほぼ治った状態となり、
 
使用中止後も良い状態が長期に持続(長期寛解)します。
 
この薬剤は高額なんですが、
 
長年アトピーで悩んでいる方は、自分への投資と考えて、
 
1年でもよいのでデュピクセント治療をお勧めします。
 
多分、人生かわりますよhappy02
 
さらに最近、このデュピクセント
 
円形脱毛症にも効果があることが分かってきました。
 
当院でも、たまたま重症アトピー円形脱毛症を合併している患者さんに投与したところ、
 
重症の脱毛症だったんですが、全員劇的に改善しました。
 
円形脱毛症には保険適用はありませんが、
 
アトピーが使用基準を満たしている方は、試してみる価値は十分にありそうですねwink
 
(院長)
 
(*)この治療の導入には、十分な説明と使用法の解説が必要で、予約制で個別に時間をとって行っています。治療開始後も、完全な予約制で待ち時間はありません。
ただし、導入には保険で決められたルールがありますので、アトピーなら誰ても投与できるわけではありません。
 
 

2021年2月 5日 (金)

ザラザラ肌は単なる乾燥肌ではない!

乾燥には保湿が大切と思い、痒がるザラザラ肌(下写真)に
 
一生懸命保湿剤を塗るけれど、どんどん痒みが悪化するcoldsweats02
 
こんな訴えの小児の患者さんが結構来られます。
Photo
 
鳥肌様にブツブツして、触れるとザラザラしています。
  
それは、単なる乾燥肌ではなくて、既にアトピー性皮膚かもしれませんshock
 
小児の肌は、本来はスベスベです。乾燥すればカサカサです。
 
しかし、ザラザラではありません。そして痒がる。
 
そんな肌に保湿だけしてもどんどん悪化するでしょうshock
 
ここには、アトピーの炎症細胞が無数に浸潤しています。
Photo_21_2
 
大人のアトピーの肌質は、まさにこの状態の延長なのです。
002_2
 
痒がる子供のザラザラ肌は、
 
アトピー性皮膚炎のはじまりです。
 
保湿のみで放置せず、治療しましょうwink
 
(院長)
 

2020年12月18日 (金)

アトピー皮膚炎のWEBライブセミナー

一昨日、今年最後のWEBライブセミナーを行いましたgood
 
私は福井のホテル一の室からnet配信しました。
C9739b4329104596a2aa3eef638beab4
 
講演では、アトピー性皮膚炎プロアクティブ療法デュピクセント治療についてお話ししましたhappy01
 
デュピクセント治療で大切ことは、
 
プロアクティブに外用をし続けることと、
 
TARCなどを定期的に測定しておくことが大切です。
 
でないと、デュピクセント治療を終了するエンドポイントがわからなくなります。
 
私には、明確なエンドポイントがあります。
 
明確なエンドポイントがあれば導入もしやすくなりますよhappy02
 
 
ところで、この薬剤は高額ですが、
 
クリニックには金銭的なメリットはほとんどありません。
 
一部の患者さんは誤解されているようですが・・weep
 
色んな意味で、むしろマイナスなんですcrying
 
だからこそ、ほとんどのクリニックは導入しないわけです。
 
ですが、効果は絶大sign01です。
 
本気で治そうと考えているアトピー性皮膚炎の患者さんは、是非試すべきとだと思いますhappy02
 
(院長)
 
danger12/29(火) 午後 から 1/6(水) までは年末年始のためお休みとなります。12/29(火)午前は診察を行なっています。診療は 1/7(木) より開始致します。
 

2020年10月28日 (水)

小児アトピー性皮膚炎のタイトコントロール

 
結構好評だったようで、既に何件かの講演の申し込みがありましたhappy01
 
WEB講演では、新薬デュピクセントを使用した成人アトピータイトコントロールについてお話ししました。
Web_final_001_2
 
この治療の最終目標は、大人の重症アトピー完全寛解(お肌ツルツルで薬も必要無し)へ導くことです。
 
大人の重症アトピーは、なかなか治すの大変なんですよcoldsweats01
 
ですから、まだ疾患活動性が低い小児アトピー性皮膚炎の頃に
 
治療戦略をしっかり立てて管理し、
 
早期に疾患活動性を抑え、寛解に持ち込むことが大切です。
 
このような治療をタイトコントロールと言います。
 
当院の小児アトピーは、全員タイトコントロールですhappy02
 
ですから、1日外用量(1日何g塗る?)、週外用頻度(週何回塗る?)、外用レベル(何をどこに塗る?)を全員指示されています。
 
これらをきっちりと管理して、完全寛解(お肌ツルツルで薬も必要無し)に向かわせるのです。
 
大人のアトピーと違ってcoldsweats01、母親が管理するため
 
物凄く真面目に管理してくださりますhappy02
 
ですから、完全寛解率が非常に高いのですgood
 
さらに小児の場合は、
 
食物アレルギー喘息などの発症を防ぐためにも
 
タイトコントロールは大切です。
 
 
私は、このタイトコントロールの概念をざ瘡(にきび)治療にも取り入れています。
 
にきびも、放置して(or 無計画な治療で)治らず、
 
永久に残るにきび痕(萎縮性瘢痕)になっている方結構いますからweep
 
これについては、またの機会にお話ししましょう。
 
(院長)
 
*寛解とは、お肌ツルツルだが、まだ外用は週1〜2回程度は必要な状態。完全寛解とは、お肌ツルツルで、デュピクセントやステロイドなどの薬物療法無しの状態。
 

2020年10月 8日 (木)

アトピー性皮膚炎治療のWEBライブセミナー(再掲)

10/1のブログを再掲します。
 
昨日は休診日だったのですが、
 
アトピー性皮膚炎治療WEBライブセミナーを行いましたhappy02
Fullsizeoutput_2104
 
2000人以上の医療関係者の方に視聴していただきましたhappy02
 
有難うございました。
 
ところで、会場の風景はこんな感じでした。
 
コロナ禍での講演ですので、広いスペースの会場にソーシャルディスタンスをとって行われました。
3a0ffcdf733347acb43c5eb9c35bba18_1
 
これは会場内のモニターですが、全国にはこんな感じで配信されましたhappy01
Photo_4
 
お遊びで、こんな動画スライドも入れてみましたsmile
Photo_2
 
みなさんびっくりされたんじゃないですかねsmile
 
難しい話の合間にこんなスライドを入れると、視聴者の集中力がアップしますgood
 
この動画は、この前の日曜日に恐竜博物館に行って撮ってきたものです(下写真)smile
C8dc367d51d34ec98e8a7c0324d1710d_1
 
また、講演後に沢山の質問をいただきました。
 
13時からの第1部では、講演時間が長引いてしまったため質問時間がとれず、1問のみの回答になってしまいましたが、
 
19時からの第2部では、講演内容を少し縮めて質問時間をたっぷりと取りました。
 
久しぶりの講演、ハプニングもありましたが結構楽しかったですhappy02
 
講演内容は、アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントを使って完全寛解を目指す新たな提案です。
 
詳しくは、またの機会にこのブログで紹介したいと思います。
  
(院長)
 
*完全寛解とは、ステロイド外用剤やデュピクセントなどの薬物療法無しで、皮疹が全くない状態になり、それを維持している状態。ほぼ治癒した状態をいう。
 
 
danger10月土曜日の午前診療の応援医師
10月  3日  桒井(くわい)医師
10月10日  八木医師
10月17日  桒井(くわい)医師
10月24日  八木医師
10月31日  勝尾医師
 

2020年9月14日 (月)

アトピー性皮膚炎のデュピクセント治療

そろそろ月2回のペースで講演が入ってきましたcoldsweats01
 
今月も30日に、アトピー性皮膚炎の新薬デュピクセントのWEB講演をします。
Ad
 
重症アトピーだからと言って、
 
この薬剤を漠然と使うのは勿体ないcoldsweats01
 
プロアクティブ療法と併用すると絶大な効果を発揮し、
 
急速寛解と早期の薬物離脱を容易に達成することができますhappy02
 
その先にあるのは、デュピクセントを終了しても寛解を長く維持することです。
 
プロアクティブ療法の近未来像を提案したいと思っています。
 
以上は、医師向けの講演です。
 
Photo_3
 
以下に、デュピクセント利点と欠点を一般人向けに簡単に解説しますねwink
 
 利点は、
 
oneウルトラ重症のアトピーも改善させてしまうhappy02
 
twoステロイド外用剤の使用量がぐっと減る、
 
three他の薬剤と違ってリバウンドが無く、中止しても寛解を長期に維持できる、
 
four重大な副作用が無く、クリニックでも投与可能などです。 
 
凄いでしょ。
 
特にthreeは最大の利点です。
 
一回よくなると、薬をやめても良い状態が長く維持されるのですから。
 
 
しかし、欠点もあります。
 
one高額であること、
 
two注射剤であることです。
 
oneについては、意外と補助金が出る方が多いので、かなり安くなることがあります。
 
年収、年齢、職業、保険の種類などで支払い金額が変わりかなり複雑です。
 
治療希望者はご相談下さい。
 
two当院では、2回目からはご自身でできるように丁寧に指導します。
 
マイデュピ(下図)を使えば、ご高齢の方でも普通にできていますwink
Method_fig02
 
これで注射のために通院する必要がなくなります。
 
重症のアトピーの方や、一見症状が軽くても外用剤を減量できない方は是非試してもらいたいですねhappy01
 
(院長)
  
danger来週は、9/20〜23日まで休診です。
 

2020年6月21日 (日)

アトピー性皮膚炎のデュピクセント治療

今日は、良い天気でしたねsun 内装のリニューアルを機に、
 
玄関のドアを白にしてみたんですが、
 
夏の日差しと青紅葉の緑に、白は映えますねhappy02
Image0_2
 
ところで今回は、
 
アトピー性皮膚炎(以下アトピー)デュピクセント治療についてのお話です。
Unknown1
 
デュピクセントは、アトピーの治療薬ですが、
 
これがもの凄く良く効きますhappy02
 
ウルトラ超重症アトピーshock
 
寛解状態(皮疹がほとんどない状態)にすることが可能ですgood
 
こんなによく効く薬を、途中で中断shockしたらどうなるのか?
 
それが大変気になっていたんですが、 
 
当院には、長期寛解後に中断して半年以上経過した方が3人おられます。
 
驚いたことに、3人とも寛解状態を維持しているのです。
 
あんなに重症でコントロール不能だったのにcoldsweats02
 
これは、臨床試験のデータにも出ている様で、
 
長期に寛解状態を維持できれば、
 
中断しても長くこの状態を維持できる方がおられる様ですhappy02
 
どれくらいの方が、いつまで維持できるのかはまだわかりませんが、
 
少なくとも、当院の3人は半年以上は維持しています。
 
とういうことで、現在使用中の患者さんには、
 
出来るだけ長期間(少なくとも1年以上)継続してくださいとお願いしています。
 
さらに今週、アトピーの新薬コレクチム軟膏が発売されます。
Unknown1_2
 
プロトピック軟膏以来、なんと20年ぶりの
 
ステロイドではないアトピーの外用新薬ですhappy02
 
この軟膏のお話はいずれこのブログでする予定です。
 
とにかく、アトピー治療の目まぐるしい発展に目が離せんませんwink
 
(院長)
 
*当院のデュピクセント治療は、完全予約制で行っております。
  

2019年12月11日 (水)

アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法の秘訣?

下写真の患者さんは、アトピー性皮膚炎プロアクティブ療法中です。
 
週2回の外用をしています。皮疹は全くありません。
Img_3032_2
 
一体どこに外用剤を塗っているのでしょうか? わかります?
 
ちなみに、外用を止めると1週間位であちこちに皮疹が出てきますshock 
 
先日、ある学会のアトピー性皮膚炎治療のセッションで、
 
御高名な大学教授が、講演の中で次のように述べていました。
 
プロアクティブ療法の秘訣は、外用剤を皮疹のないところも含めてほぼ全身に塗るんです』
 
あ、当たり前やんcoldsweats02
 
でも当たり前ではないらしい。そうしていない医師が多いらしいcoldsweats02
 
一見正常に見えるsubclinicalな炎症を抑える治療がプロアクティブ療法なのですから。
 
見える皮疹だけ塗ってたらダメでしょうng
 
それに、今見えている皮疹も消えたり出たり、移動したりしますからね。
 
特に小児は。
 
そして寛解導入後に、外用剤のレベル、1日量、外用頻度を適切に判断して漸減して行くのですsecret
 
ここは、皮膚科医の腕の見せ所ですwink
  
以上の徹底した管理がプロアクティブ療法なのです。
 
子供は、母親がしっかり管理してくれるので、この治療がほぼ全員可能です。
 
7〜10日に1回で皮疹がなければ、保湿剤のみで経過を見ます。完全寛解ですね。
 
多くの患者さんがここに到達できますgood
  
『お母さんが見て、悪いところだけに塗って下さい』とか、
 
『薬が無くなって調子が悪くなったら来て下さい』はダメなのですshock
 
それは、プロアクティブ療法ではありません。
 
(院長)
 
*適切なプロアクティブ療法は、アトピー性皮膚炎の予後を改善し、食物アレルギーの発症を防ぎます。
 
*以上の内容は、プロアクティブ療法を行っていない方には当てはまりません。当院では、小児は原則プロアクティブ療法を行っています。
 

カテゴリ

カウンター

  • アクセスカウンター