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2018年2月11日 (日)

過酸化ベンゾイル製剤(ベピオ、デュアック)の長期低用量療法

この前のシンポジウムの講演で好評だった過酸化ベンゾイル製剤の「長期低用量療法(仮)」について、今回はお話します。
 
ざ瘡(にきび)治療で最も難しいのは、二十歳以降の女性のにきびです。いわゆる大人にきびと言われるものです。
 
頤部から下顎を中心に顔の下半分を占めるざ瘡です。
 
しばしば痒みを伴い、引っかき傷(⬆︎)や潰したにきび痕(⬆︎⬆︎)が認められることが多いです。生理前に悪化し、生理後に改善するのも特徴です。
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多くの場合、抗生剤の内服や外用を延々と行われているケースが多いですねcoldsweats02 耐性菌対策の観点からするとかなり問題がありますshock
 
当院ではまず、悪化因子の除去やスキンケア指導などでお肌を整えます。詳しくは受診してねwink
 
こういった患者さんは、非常にお肌が敏感なため、いきなり過酸化ベンゾイル製剤(ベピオやデュアック等)アダパレン製剤(ディフェリン等)を塗ると高率に副作用が出ますshock 
 
強い乾燥や刺激感(ヒリヒリなど)を訴えて脱落の原因になります。お肌が荒れている方は、少なくとも2週間はお肌が落ち着くまで様子をみます。
 
お肌が落ち着いたら、デュアック極めて少量から開始します。どれ位少量で、どのように外用していくかは企業秘密secretです。といっても講演で全てばらしていますが・・coldsweats01
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過酸化ベンゾイル製剤の副作用は、治療開始後2週間以内が多いので、次の2週間後のチェックは非常に大切です。そのときに、外用量も微調整しますsecret 
 
その後は1ヶ月置きの受診です。受診時の肌の状態に合わせて徐々に外用量をアップしていきます。
 
3−4ヶ月もすると新たなにきびは出て来なくなります。
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この頃くらいから、耐性菌対策として抗生剤の配合されていないベピオに変更します。 
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ベピオ変更時は乾燥が強くでることがあり、ヒルドイドローションを追加する方がよいでしょう。しかし、1−2週間程度ですぐに慣れます。
 
この頃でも、外用量は通常の1/4〜1/2程度と少量です。受診毎に、お肌の状態に合わせて外用量を微妙に増減します。
 
ここからは塗る期間に比例して、どんどんお肌が綺麗shineになっていきます。
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いつまで続けるかですが、患者さんが満足するまでですwink
 
でも、どんどん良くなるので止めない方が多いですねsmileにきびだけでなく、何故か肌質も改善していきますのでhappy01
  
この外用療法を行うようになってからは、副作用で脱落する方はほとんど無になりました。
 
そしてさらに重要なことは、このタイプのにきびにおいて抗生剤に頼らないにきび治療ができるようになったことですhappy02
 
dangerこの治療の注意点として、最初の2週間隔で2(~3)回受診するところが特に大切です。ここは厳密に行わないと治療が難しくなり、かつ副作用のトラブルに見舞われてしまいますshock
 
(院長)
 

2018年1月21日 (日)

今年最初のにきび治療の講演

本日、ウェスティンホテル東京で開催されたエピデュオゲル発売1周年記念シンポジムで講演をしてきました。

出席者が400人coldsweats02もおられ、久しぶりに大規模な会場での講演でちょっと緊張しましたcoldsweats01
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私の講演は、越前海岸の景色や水中映像が所々に挿入されています。聴衆が飽きないためのものなのですが、若干趣味も入っていますsmile
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今回の講演は、短い時間に言いたいことを全て詰め込んだのでどれだけの方が理解できたか少し不安ですねcoldsweats01
 
もう少し時間に余裕あれば、もっとゆっくりと解説できたのですが・・。
 
今年最初の講演は、なんとか無事終了できましたhappy01
 
来週は名古屋でレーザー治療の講演があります。
 
まだスライドができていないので、これから急ピッチでつくらないといけませんcoldsweats01
 
間に合うかなぁ〜shock
 
(院長)
 
 
 

2017年11月16日 (木)

金沢でにきび治療の講演

昨日は、金沢市医師会主催の学術研修会でにきび治療の講演をしてきました。
 
題は、「新ガイドラインに基づいた急性炎症期の痤瘡治療戦略」です。
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急性炎症期とは、要するに赤く腫れたにきびの時期です。発症から約3ヶ月ほどです。
 
この時期ににきびを放置すると、その8.2%は治らないにきび跡(ざ瘡瘢痕)になるという報告があります[1]shock
 
よってこの時期には、出来るだけ早くにきびを治してざ瘡瘢痕を残さないようにすることが大切です。
  
今年改訂された新ガイドラインに沿って、当院の急性炎症期のざ瘡治療戦略をお話ししましたhappy01 
 
これで今年は、あと1つの講演を残すのみとなりました。ラストスパートで頑張りますgood
 
 
(参考文献)
[1] Do TT et al:JAAD,58,603-608 (2008)
 
(院長)
 
 

2017年10月10日 (火)

ざ瘡瘢痕(ニキビ痕)対策にエピデュオ

最近のニキビ治療の話題は、エピデュオによるざ瘡瘢痕形成リスクの減少です。
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要するにエピデュオは、ざ瘡瘢痕というニキビ痕(あと)を予防できるという話題ですhappy02
 
ざ瘡瘢痕とは、治療困難なニキビ痕(下写真)のことです。大きさで2つに分類することができます。
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ざ瘡瘢痕を治す確実な方法はありません。なってしまったらほぼ治せないと考えた方が良いでしょうcrying
 
ですから、予防が非常に大切なんです
 
その予防効果において、唯一エビデンスがあるのがエピデュオです[1] 
 
まだ赤いニキビ痕PIE(post-inflammatory erythema)の段階であれば、エピデュオを使えばかなりの確率でニキビ痕を改善できます。
 
 
ニキビは、3ヶ月放置するとその8.2%治せないニキビ痕になるという報告があります[2] 
 
ニキビは、放置せずにできるだけ早期に医療機関を受診しましょうwink
 
(参考文献)
1)Dreno B, et al. JEADV. 31(4),737(2017)
2)Do TT et al:JAAD,58,603-608 (2008)
 
(院長)
 
 
*ざ瘡瘢痕予防効果としては、デュアックとディフェリンの併用療法(下写真)を過去に紹介しています。しかし、エピデュオの方がPIE治療に関しては効果が上です。有効成分はほぼ同じなのに不思議です。
 
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*来年1月にエピデュオ発売1周年記念講演会があり登壇する予定です。エピデュオの効果的な使用方法やざ瘡瘢痕形成抑制について詳しく述べる予定です。
 

2017年9月30日 (土)

セタフィル(にきび肌用洗顔フォーム)販売再開

当院で非常に人気の高かったにきび肌用洗顔フォームセタフィルの販売を再開しますhappy02
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ガルデルマ営業部門の日本からの撤退によって、国内販売が中止されてしまいましたcrying
 
しかし販売再開の要望が強く、八方手を尽くした結果、漸く入手することができましたhappy02
 
今までと異なるところは、海外製品のため全て英語で記載されています。また、お試しサイズ(これは日本だけ)が無くなったことです。
 
価格は、税込2800円(上写真サイズ)になります。
 
初めて使用される方は、職員が使用方法を説明いたします。
 
(院長)
 

2017年9月11日 (月)

セタフィル(にきび用洗顔フォーム)近日販売再開予定

セタフィルは、にきび用洗顔フォームとして当院ではとても人気の高い製品でした。

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ところが、ガルデルマ社営業部門の日本からの撤退に引き続いて販売中止となってしまいましたcrying
 
にきびを専門にしている先生方の中でも、残念がっていた方が多かったです。
 
しかし販売再開の要望が強く、八方手を尽くした結果、漸く目処がつきそうですhappy02
 
販売日程が決まり次第、このブログで発表しますねwink
 
(院長)
 

2017年7月31日 (月)

第35回 日本美容皮膚科学会で講演

先週末は、グランフロント大阪で開催された第35回日本美容皮膚科学会に出席してきました。
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私は、日曜日の朝一に講演がありました。
 
『デュアックを中心に考えるざ瘡治療戦略』という題で急性炎症期ざ瘡(にきび)治療について講演をしました。
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にきび痕を残さないために如何に急性炎症期の治療を行うか、当院の治療戦略を述べてきましたhappy01
 
ざ瘡瘢痕(いわゆるあばた)になってしまっては治療が大変難しいのですweepにきび痕は予防が大切なんですconfident
 
因みに、講演後に何人かの方にVビーム(ダイレーザー)にきびに対する効果を聞かれましたが、少し誤解があるようです。
 
VビームPostinflammatory erythema(PIE, 赤いニキビ痕)に効果を発揮するのであって、照射するのは維持期です。
 
急性炎症期は効果が無いとは言いませんが、私はあまり当てません。むしろジェントルレーズ(ロングパルスアレキサンドライトレーザー)の方が効くんじゃないでしょうか?
 
でもやっぱり急性炎症期は、ガイドラインに沿ってしっかりと薬物療法を行うべきです。
 
ちょっと専門的すぎましたねwink
  
 
懇親会は、世界的なオペラ歌手中丸三千絵(なかまるみちえ)さんの素晴らしい歌声からはじまりました。
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この前の日本皮膚悪性腫瘍学会日本皮膚外科学会に比べるとこの学会は華やかですねhappy01
 
学会終了後は、美容皮膚科レーザー指導専門医研修会を2時間みっちり受けてきました。
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いや〜、疲れましたwobbly
 
これで、2ヶ月間続いた出張ラッシュ第2弾が終了しました。
 
8月の週末は、ダイビングでもしてゆっくり過ごしたいですねwink
  
(院長)
 
  

2017年6月 8日 (木)

にきび治療の講演

来月にある二つの講演のパンフレットが出来上がってきましたhappy02
 
一つ目は、第35回日本美容皮膚科学会総会での講演です。
 
デュアックは、急性炎症期に最も使いやすく、効果の高い薬剤です。特に、お肌の弱い二十歳以上の女性にはこれですgood使い方にはコツがあります。そのコツを詳しく紹介しますwink
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二つ目は、新宿で医師や看護師などの医療関係者向けのにきび治療セミナーを行います。
 
にきびの新薬が続々と発売され医師の間にも混乱がみられます。患者さんに、どのように安全かつ効果的にそれらの薬剤を使用すればよいのか? 当院の治療方針や具体的な患者指導を解説しますhappy01
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多くの方が、参加してくれるといいなぁhappy01
 
以上の講演による当院の休診はありません。
 
(院長)
 

2016年9月16日 (金)

瘢痕予防のためのざ瘡(にきび)治療

前回のブログで、にきび治療の最大の目的は瘢痕(はんこん:治療困難なにきび跡)の予防であると述べましたhappy01
 
今回は、下写真の患者さんを例に、当院のにきび治療について具体的に述べたいと思いますhappy01
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  (治療前)            (治療半年後)
 
⑴ 急性炎症期 その1(治療開始から1ヶ月まで)
この患者さんは、最重症のにきびです。このままでは、酷い瘢痕を残しそうですshock
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この時期の治療で最も大切なことは、できるだけ早く炎症性ざ瘡(赤く腫れたにきび)を治すことです。ぐずぐずしていると瘢痕が発生してしまいますshock 
 
急性炎症期に使用して最も速攻性があるのは、デュアックという薬剤ですgood

 

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国内第Ⅲ相比較試験で、塗布2週間で62.5%、12週間で88%炎症性ざ瘡が減少したと報告されています。最速ですdash
 
この患者さんも、抗生剤内服とデュアック外用後2〜3週間で、急速に炎症がおさまってきました(下写真)。
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⑵ 急性炎症期 その2(治療1〜3ヶ月)
この時期からすでに、維持療法に向けてディフェリンを開始します。
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ディフェリンは、にきびの元である面ぽうの改善と、この時期から気になり始める赤いにきび跡であるPost inflammtory erythema(PIE)の改善に最もすぐれた薬剤です
 
 
下写真は治療2.5ヶ月後のものですが、デュアックとディフェリンの併用療法の効果は絶大sign03で、新生のにきびは急速に減少してきました。
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⑶ 維持期
治療3〜4ヶ月もすると新しいにきびはほとんど出なくなってきます。
 
耐性菌の問題を考慮し、そろそろデュアックを中止してディフェリンのみによる維持療法(良い状態を維持させる治療)の開始です。
 
治療5ヶ月目(下写真)でもまだ赤いにきび跡(PIE)が残っていますね。これを治すためにもディフェリンを塗り続けましょうhappy02PIEの放置は、瘢痕につながりますからshock
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この患者さんには、PIEを早く消退させるためにVビームというダイレーザーshineを照射しました。
 
Vビームは、この時期のPIEに最も効果があります。
 
写真はレーザー2回照射後です。かなりPIEが取れましたねwink何とか、瘢痕肌は免れましたhappy02
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Vビームのにきび跡治療の過去のブログ:にきび跡治療のあれこれ
 
この患者さんは、さらにきれいな肌を目指して初診から半年以上経過した現在も治療を継続(維持療法)されています。
 
以上のように、にきび治療は長期にかかるものです。その結果が肌にでます。
 
瘢痕で将来悩まないように、長期に計画的に治療しましょうsign01
 
(注1)以上は、中等症以上のにきびに対する当院の標準的な治療です。ただし、全てのにきび患者さんに当てはまるものではありません。
 
(追加)
当患者さんの最近の写真です(9月中旬)
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(院長)
 
*写真掲載を快く承諾いただいた患者様に感謝いたします。
*レーザー治療は真面目に維持療法を続けらて、かつPIEの状態であると判断した方にのみ行っています。懇意で行っている治療ですので、患者さんの希望で行うことはありません。
 

2016年9月14日 (水)

ざ瘡(にきび)治療の目的

にきび治療の最大の目的は、瘢痕(はんこん)を残さずにきれいに治すということです。
 
瘢痕とは、下写真のようなにきび跡のことです。瘢痕を確実に治す方法は、現在のところありません。ですから予防が大切ですsign01(以下に説明)
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写真の枠Bのような重症の瘢痕になる方は少ないですが、枠A(下写真)のような小さな瘢痕(ミニスカー)は日常的にみられます。
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発症から3ヶ月で、にきびの10%程度が瘢痕(治らないにきび跡)を起こしているという報告がありますshock
 
さらに最近の報告によると、にきびの外来患者さんの90.8%が既にミニスカーを持っているということですcoldsweats02
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にきびが少し良くなるとしばらく受診せず、悪化してから受診される方が結構おられますが、そういった方々は年々瘢痕が増えていますshockshock
 
一度にきびが治っても、瘢痕予防のために良い状態を維持する必要があります。これを維持療法といい、新しいガイドラインでもこれを強く推奨しています。
 
にきびは慢性炎症性疾患であり、繰り返し出現してきますが、後に瘢痕で悩まないように根気良く治療を継続する必要がありますhappy01
 
(院長)
 
*にきび跡には、まだ炎症が燻っている赤いにきび跡(post-inflammatory  erythema)と、前述した瘢痕はがあります。前者は根気良い維持療法やダイレーザーなどで治療可能ですが、後者の治療はかなり難しい。現在のところは、完治はほぼ不可能と考えてよいでしょう。
 
 

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