えぬくりブログ

2/23に白斑患者さんに1mmミニグラフト療法を行いました（2/23のブログ「白斑（しろなまず）の新しい治療〜1mm ミニグラフト療法〜」を参照）。

下図のように、下腹部から1mmのグラフトを採取して患部（白斑）に移植します。

もっとも大きな利点は、治療が簡便かつ採皮部にキズがほとんど残らないことです。下写真は、治療６日後の採皮部の写真です。キズ（→）はほとんどわかりません

治療１ヶ月後の経過をお示しします。当初色素がでず失敗したのかと思いましたが、１ヶ月後の診察時に色素斑が出現している（→）のを確認しました
（上写真：2/23、下写真：3/22）

この小さな色素斑が広がってくれることを祈ります

（院長）
＊以前のブログにも書きましたが、福島原発はCNNで言っていた通りになってきました　福井県の原発は福島よりもっと古く、耐震性も劣るとのことです　人ごとではありません。原発は、我々にとってまさにパンドラの箱なのかもしれません。震災のことを考えるとあまりブログを書く気になれず、かなり久しぶりの更新になりました。

毛細血管拡張性肉芽種(Pyogenic granuloma: PG)という病気があります。血管腫の一種なんですが、この治療が案外厄介です　治療法としては、炭酸ガスレーザーや手術などが一般的ですが結構再発します。
当院では、結紮術ligation therapyを行っています。単に糸で結ぶだけです。

この患者さんは、口唇のPGで今年の2月末に受診されました。通常は局所麻酔をして切除ですが、当院では糸で結ぶだけです。

麻酔なしで、絹糸で結紮（結ぶ）します。

５日後です。腫瘍は無くなっています。小さな穴がありますが、数日で消失しました

次の患者さんは、初めてこの治療を行った患者さんです（2003年頃）。他院で手術を予定されていて、手術以外の治療法を希望され受診されました。何かいい方法はないかと考え、本人の同意を得て麻酔なしに４−０絹糸で基部を結紮（結ぶこと）しました。

すると、結紮後４日目で腫瘍はものの見事にとれていました。

すぐに「The Journal of Dermatology」に報告しました。おそらくこの治療の日本（世界？）で最初の報告だと思います

この腫瘍は毛細血管の塊ですから、血液の供給を結紮で遮断すれば簡単に取れます（下図）

このような小児の顔面などは、手術は全身麻酔が必要ですが、結紮で簡単に（無麻酔で）とれますね。

最初の報告以来15例の経験のまとめを「皮膚の科学：第５巻、第６号、2006年」で報告、30例のまとめを日本皮膚科学会総会で発表しました。現在までに80例程度の経験をしました。ただ結ぶだけではうまくいきません。治療のテクニックは、前述の「皮膚の科学」に記載してありますので、興味のある方はそちらを読んでください

（院長）

＊福島にいる友人とやっと連絡がとれました。無事でしたが、住むところはなくなったらしいです。しかし、無事でなによりでした

＊受付時間変更について
４月１日より受付終了時間が１５分早まり、５月より土曜日の午後診がなくなります。

受付時間：
午前診は８：１５〜１２：００／午後診は２：１５〜１８：００までになります（土曜日は１６：００のままです）。

エキシマライト光線療法の治療経過です。
当院では、難治性の円形脱毛症にエキシマライトを照射しています。

昨年１１月からエントリーしていただいた患者さんのその後の経過を示します。
治療開始から４ヶ月が経過しました。
（写真上：11/26,、中：2/18、下：本日3/11）

かなり改善してきました　患者さんには、ゴールデンウイーク頃にはエキシマを終了できそうだと伝えました

(院長）
＊受付時間変更について
４月１日より受付終了時間が１５分早まり、５月より土曜日の午後診がなくなります。

受付時間：
午前診は８：１５〜１２：００／午後診は２：１５〜１８：００までになります（土曜日は１６：００のままです）。

４月１日より受付終了時間が１５分早まり、５月より土曜日の午後診がなくなります。

受付時間：
午前診は８：１５〜１２：００／午後診は２：１５〜１８：００までになります（土曜日は１６：００のままです）。

時間外には、手術や特殊療法を行っています。これらの治療を充実させるための変更です。土曜日の午後は、完全予約制で特殊治療に当てる予定です。

（院長）
＊以上の内容は、院内では１ヶ月前より告知しています。

ニュージーランドに引き続いて日本でもこのような地震がおこり驚きました。このたび被災された方々のお見舞いを申し上げます。自分ごとですが、昨年福島に転勤になった友人の安否が心配です。連絡がいまだにとれません。

CNNをはじめ、世界中でもトップニュースとして報道されていますね。ただ、日本の報道に比べて、海外の報道の方が情報レベルが高いのはどういうことでしょうか？　CNNでは、3/12の朝には福島原発の状況はかなり深刻で、住民は・・・。政府の発表が、徐々にCNNで言っていたレベルに近づいているのが心配です。

また、阪神大震災と兵庫県豊岡市の大水害を経験したものとして、医療従事者の健康が心配です。自分たちの家族の安否などを心配しながらも、不眠不休で医院や病院でがんばっておられるのではないでしょうか。本当にご苦労様です。今のところ何も支援ができず、申し訳ない思いです。

（院長）
＊とりあえず、クリニックで備蓄しているマスクなど医療品を送ろうかと考えています。

ある晴れた昼下がり、ソファーの上を歩くノラの姿　若干お腹がでてきましたね　太り過ぎから尿路結石になり、獣医さんからダイエットを申し付けられました

（院長）

前回の『ニキビを治そう２』で紹介させていただいた患者さんが、１ヶ月ぶりに４回目の受診です。
彼の主な治療はディフェリンゲルです。

（写真上：2010/12/3、写真中：2011/2/7、写真下：2011/3/2)

冬に日焼けしているのは、スノボーをしているかららしいです　彼はまじめに定期的に受診しています。にきび（ニキビ）痕もかなり改善してきましたね　　Patience pays offですね。

（院長）

〠918-8105 福井県福井市木田３丁目2605　にしむら皮フ科クリニック

白斑治療中の患者さんは、みんなさん孤独です　他の方の治療状況がどうなっているのかよく聞かれます　良くなっているのでしょうかと。そりゃ気になりますよね。それで、このブログで治療状況を公開していこうと考えました　もちろんブログ掲載の同意が得られた方のみです。

昨日は、手と顔面の同時照射の方が２名来院されましたので、ブログ掲載をお願いしたところ、こころよくOKしてくださいました

1例目は、11年前より発症。鼻背部から上口唇、頤部と広範囲な白斑です。左写真：10/10/29　 右写真：11/03/01（照射16回目）。ほとんど消失しました。

手は昨年9/3（上写真）から23回照射です。手はなかなか難しいですが、かなり改善しています。

2例目は、７年前より発症。鼻背部と口唇とその周囲の白斑です。意外と口唇近くの白斑は治りにくいですね。左写真：10/10/05　右写真：11/03/01 (照射回数23回目）。鼻背部は急速に良くなっています。口唇周囲も徐々に改善しています。

この方も手はなかなか改善しなかったのですが、最近急速によくなってきています。

今後も経過写真をアップしていきたいと思います。患者さんで掲載OKの方も随時載せたいと思います。このブログでどんどん『治ったぞ！』宣言ができればよいですね

（院長）