今日は暑かったですねー
まさに夏真っ盛りです
ところで本日は、
面皰治療薬(ベピオゲルなど)についてのお話です。
ニキビ治療で、抗生物質ではなく、面皰治療薬を使う理由は何か?
赤いニキビだけを治療するなら抗生物質の方が即効性があるでしょう
面皰治療薬の最大の特徴は、
肌質を改善し
美肌にすることです
下写真に示すように、面皰治療薬は、
赤いニキビだけではなく、ブツブツも、ザラザラも、
そしてニキビ痕の赤みやシミも全て取り去り、
ツルツルの肌(美肌)にすることができます。
これこそが
面皰治療薬の真の威力、真髄です
肌の質感を決定する主因は、目に見えないニキビのもとです。
これを微小面皰(びしょうめんぽう)といいます。
下顕微鏡写真が示すように、
ニキビ患者さんの一見正常に見える皮膚でも
微小面皰は存在します[1]
ニキビ患者さんの皮膚には、微小面皰が
250個/cm2以上存在するという報告があります
[2]
この顔全体にある無数の微小面皰を治療することが、
面皰治療薬のミッションなのです。
よって、赤いニキビのみをターゲットとする抗生物質とは、
塗り方が根本的に異なります。
面皰治療薬特有の塗り方があります
そしてその塗り方も、さらに塗る量も
個々人の肌質によって変わります。
季節によって変わることもあります。
かなりシビアな調整が必要なのです
ですから、
『赤いニキビに適量つけて、薬が無くなったらまた来なさい』
なんて治療では、決して効果は出ません。
むしろ副作用が出て、止めてしまうことになるでしょう
ニキビに長年悩んでいる方こそ、
面皰治療薬の
真髄に触れてもらいたいと思います
(参考文献)
[1]Guenot LM.et al. Int J Dermatol. 2018; 57(3): 278-283
[2]Thielitz A. et al. JEADV. 2007; 21(6): 747-753
(院長)
*面皰治療薬:ベピオゲル、ディフェリン、エピデュオ、デュアック
*上記の他に面皰治療薬を使用する理由として、耐性菌の発生を抑える効果もあります。