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2017年11月

2017年11月26日 (日)

12月土曜日の応援医師

土曜日の午前診は、応援医師による2診体制で行っています。
 
12月の土曜日午前診の応援医師は以下の通りです。
 
12月    2日 登谷医師(女性医師)
12月    9日 山下医師(女性医師)
12月  16日 八木医師
 
 
年末年始の休診日:12月29日(金)〜1月4日(金)
  
年末の人員確保(応援医師等)の関係、および院内の床の張替えや医療機器のメンテナンスなどの日程調整のため12/29(金曜日)より年末の休診とさせていただきます。
 
(院長)
 

2017年11月24日 (金)

粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)の超音波検査

粉瘤腫(アテローム)は、皮膚の下の袋状の構造物(嚢腫)で、中に垢(角質)が溜まってくる腫瘍です。表皮嚢腫ともいいます。
 
皮膚科診療の中では、最も頻回に遭遇する良性の皮下腫瘍です。
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診断には、超音波検査(以下エコー)が最も役立ちますhappy02というか、エコーがなくては正しい診断も治療もできません。
 
当院では、最新型のエコーVenue50を使用して診断をしています。
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 (写真はGEのホームページより)
 
典型的なエコー所見は、下写真のように皮膚との接触部位(dermal attachment:⇧⇧))を有し、底面後方エコーの増強()および側方エコーと呼ばれる低エコー領域(⇧)を両端に認めるなどです。
 
腫瘍内部は不均一な軽度高エコーを示すことが多く、dermal attachmentのところに開口部(outlet or punctum)が認められれば、まず粉瘤腫で間違いありません。
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このような炎症を起こしていない粉瘤腫は、くりぬき(へそぬき)術が術創も小さくて良い適応になります。
 
くりぬき術の過去のブログ:http://clinic-n.mitelog.jp/blog/cat7571583/
 
下写真の患者さんは6cm以上の腫瘍でしたが、くり抜き術で4mmのキズ(創部)から腫瘍(嚢腫)を取り出しましたhappy02この程度の傷口だと数ヶ月後にはほとんどわからなくなりますねwink
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この粉瘤腫が、真っ赤に腫れて炎症を起こしたものを炎症性粉瘤腫(下写真)と言います。
 
エコー像では、本来の腫瘍部位(⇧)を飛び越えて、膿が貯留して拡大し、境界が不鮮明になっています(⇧⇧)。この部分が破れたんですねcoldsweats01
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下写真の患者さんもかなり腫れています。エコーでは、嚢腫が一部変形して不鮮明になっています(⇧)。その周辺では、内容物が漏れて炎症を起こし高エコー域が拡大しています(⇧⇧)。
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以上のように、炎症性粉瘤腫は細菌感染ではなく、皮内に漏れた内容物による炎症です。
 
すでに袋は破けており、後に癒着も起こしてくるため、くりぬき術はできません。感染ではないので抗生剤の内服はほとんど効果がありませんcrying
 
この内容物が漏れた箇所に、極少量の抗炎症剤secretを的確に注入すると、たちどころに炎症が治りますgood
 
 
さらに粉瘤腫は、腫瘍内部に血流を認めません。下写真は、左右で異なる患者さんですが、両者とも病変部の血流が豊富です。この患者さん達のしこりは、嚢胞性ざ瘡(にきび)でした。
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(カラードプラ)
  
顔面の嚢胞性ざ瘡は、よく粉瘤腫と間違われるので注意が必要ですcoldsweats01ですからエコー検査は必須ですね。特に顔面では。
 
粉瘤腫だけではなく、あらゆる皮膚のしこりをエコーで診断しています。
 
最近皮膚のしこりができて気になる方は、是非受診してくださいhappy01
  
(院長)
 

2017年11月20日 (月)

陥入爪(かんにゅうそう)の人工爪治療

連日陥入爪の患者さんが大勢来られます。多い日で10人位来られることもありますshock
 
陥入爪は、巻き爪と間違われることがあります。爪が皮膚(側爪郭)に食い込んで痛むのが、陥入爪です。
 
巻き爪と陥入爪の違い(過去のブログ)http://clinic-n.mitelog.jp/blog/2014/12/post-db79.html
 
当院では、軽症から重症まで人工爪(⬆︎⬆︎: Paired Arrows)で治療を行います。
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爪の欠損も簡単に修復できますgood
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 この人工爪は、通常のアクリル樹脂を使う方法ではありません。当院オリジナルで、1分程度作ることができますshine
 
 
時に、巻き爪と陥入爪が合併している方もおられます(下写真)。
 
この方は、ワイヤ法と当院オリジナル人工爪で治療しました。重症ですねshock
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治療2ヶ月後には、巻き爪も陥入爪も治りました。
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陥入爪でお困りの方は、あまり重症にならないうちに受診してください。
 
あまりに重症の方は、手術(フェノール法など)になる可能性もありますcoldsweats01
 
フェノール法(過去のブログ):http://clinic-n.mitelog.jp/blog/2010/12/post-8b82.html
 
(院長) 
 

2017年11月16日 (木)

金沢でにきび治療の講演

昨日は、金沢市医師会主催の学術研修会でにきび治療の講演をしてきました。
 
題は、「新ガイドラインに基づいた急性炎症期の痤瘡治療戦略」です。
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急性炎症期とは、要するに赤く腫れたにきびの時期です。発症から約3ヶ月ほどです。
 
この時期ににきびを放置すると、その8.2%は治らないにきび跡(ざ瘡瘢痕)になるという報告があります[1]shock
 
よってこの時期には、出来るだけ早くにきびを治してざ瘡瘢痕を残さないようにすることが大切です。
  
今年改訂された新ガイドラインに沿って、当院の急性炎症期のざ瘡治療戦略をお話ししましたhappy01 
 
これで今年は、あと1つの講演を残すのみとなりました。ラストスパートで頑張りますgood
 
 
(参考文献)
[1] Do TT et al:JAAD,58,603-608 (2008)
 
(院長)
 
 

2017年11月 4日 (土)

当院の尋常性白斑(はくはん)治療

当院の尋常性白斑治療は、治療機器の新規導入が次々に行われ、ここ数年で格段の進歩を遂げていますgood
 
しかし、ホームページの改訂が進んでいないため、暫時ここで紹介したいと思います。
 
まず、尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)とは何でしょうか?
 
尋常性白斑は、下写真のように皮膚のメラニンを作る細胞(色素細胞)が減少・消失して皮膚が白くなる後天性の病気です。
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英語で、Vitiligo(ヴィティライゴ)といいます。
治療方法には、①外用療法、②紫外線療法、③レーザー治療、④植皮術があります。
  
 
[①外用療法]
 
塩化カプロニウム、ステロイド、タクロリムス、ビタミンD3などの外用剤があります。しかし、外用剤のみで治癒するケースは稀であり、次の紫外線療法を併用することがほとんどです。
  
 
[②紫外線療法]
 
紫外線療法は、この疾患に対して最も効果的な治療法です。使用する紫外線には2種類あり、波長が308nmのエキシマライトと、311nmのナローバンドUVBです。
  
 
(ナローバンドUVB)
 
当院では、全身照射型ナローバンドUVBとしてダブリン3シリーズを所有しています。
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TL-01型ナローバンドUVB電球flairが48本sign01と、国内最強スペックを誇ります。全身に広範囲に広がる白斑には、最も効果的です。
 
当院では半身照射型の7シリーズも所有していますが、同じ照射量でも3シリーズの方が効果は高いです。おそらく、360度全方位からの高輝度照射ためと考えられます。
  
 
(エキシマライト)
 
もう一つの紫外線療法エキシマライトです。
 
当院では現在、2台のエキシマライト治療器が稼働しています。ヴィトラックエキシス308です。
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ヴィトラックは、150mW/cm2という国内最強の輝度を持ち、最も効果が高い紫外線治療器とされています。
 
エキシス308は、100mW/cm2という2番目に強い輝度を持ちながら、ヴィトラックの欠点である紅斑と色素沈着が出にくいという利点があります。
 
このエキシス308shine石英アプリケーター(トリートメントチップ)は、異なる直径のものが3種類あり、口腔粘膜、目や耳介周囲、被髪部などの従来のものでは照射しずらい場所に有効です。 
 
顔面などの限局した病変や、ナローバンドUVBでは効果の出にくい部位の治療に使います。
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ナローバンドUVBで効果がなくても、エキシマライト有効となるケースがあります。また、その逆もあります。
 
さらに難治例では、エキシマライトナローバンドUVBの同時照射で効果が得られるものもあります。
 
 
[③レーザー治療]
 
炭酸ガスフラクショナルレーザー(CO2RE:コア)thunderエキシマライトshineを交互に照射する治療方法です。紫外線療法単独では効果が乏しい症例に行います。
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下動画のように、紫外線療法による毛包膨大部からのメラノサイトの表皮移行を、フラクショナラルレーザーが増強させるようです。
 
[④植皮術]
 
さらに、以上の治療法で効果がみられない症例には、希望があれば1mmミニ植皮を行っています。
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この植皮術の利点は、他の植皮術と違って採皮部(皮膚を採取するところ)の傷が残らず、治療後も日常生活の制限が少ないことです。
 
さらに、この植皮術にエキシマライトフラクショナルレーザーを組み合わせると、治療成績がグーンとあがりますgood 
 
 
上記①〜④の治療法は、しばしば組み合わせて行います。
 
様々な白斑患者さんにベストな治療法を提供するため、日々努力していますhappy01
 
(院長)
 
 

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